pianque's blog "blackstar"

北関東の某市で暮らすpianqueが日々感じたことをつづります。表題とかけ離れた記事が増えてきたのでタイトルを変えました。

韓医学の問診のとり方(続き)

前の記事を読んで「なぜ下半身に風寒があると判断したのか」と思ったから、多分このお医者さんがそういう症例の経験が多いからだと思います。

本日は2例目のダイジェストを作ってみましたが、こちらは患者さんの男性に独特のアクセントがあって聞き取りづらく、お医者さん側の話にも中医学的になじみのない話が出てきて非常に訳しにくかったです。ネイティブの人なら一瞬で訳せるでしょうがさすがにそこまでできません。

そのため今回の話は訳を色々間違えているかもしれません。間違えていたらどなたか教えて頂けると嬉しいです。そのさいブログは注釈を入れて訂正いたします。

主訴が肥満の患者さんで、青字が患者さん、赤字がお医者さんの話です。

 

今一番悩んでいるのは肥満です。あと、片頭痛もあります。

側頭部から頭頂部にかけて、刺すような痛みがあります。

(一日中痛いのか時々痛いのかを聞かれて)午前中に痛い。週に1度くらい。

あとは、不眠がある。寝つきが悪いです。

90年代に離婚して子供の養育問題などがあり、心配やストレスで太ったと思う。

食事には気をつけており、朝食も取っています。

夕食は7時ごろに摂っています。

肥満で去年に何かの薬を飲んだのですが効果がありました。しかし高価なため中断してしまいました。

頭痛がひどくなったのは去年の秋からで、その頃ストレスがありました。

(動悸や胸のどきどきする感じがないかと問われて)まあ緊張したときなどにはそうです。

肥満自体が心臓に負担をかけますが、今の脈を診ると心臓に負担がかかっている感じがありますね。また、前頭部の痛みは胃腸の働きと関係しており、消化が悪いと前頭部が痛くなる。(患者さんは側頭部から頭頂部といっていたはずだが…。前頭部なので陽明経の頭痛と言いたいのだと思う。なお、患者さんの話を聞いている限り、どちらかと言うと片頭痛というより緊張型頭痛に近い)

気候により頭痛に変化はないか、また年齢とともに悪化していないか。(天気が悪いと頭痛も悪くなります)

症状を見ている限り頭に熱が上がっているようだ。また、問診票を見ると脂肪肝と言われたとあるが、酒はどのぐらい飲むのか?

月に2,3回ぐらいまで、1本で済ませようと思うがつい2本飲んでしまう。でも2本以上は飲みません。

脂肪肝は酒や肉のとりすぎで起こるが、あなたの場合はストレス性の脂肪肝かもしれない。

あなたは心臓と肝臓のはたらきが弱いと思われる。また、もともと消化が悪い体質なのに、飲食が体に合っていないようだ。便が軟らかいことはよくあるか?

よくあります。食後すぐにトイレに行ったりします。

そうですね。脾も弱いと思います。脾が弱いということは、外から飲食物を吸収し、いいものを取り入れ悪いものを分別するという機能がありますが、それが悪いためにすべて体にたまってしまうのだと思います。天気が悪いと頭痛が悪化するのも脾虚(のおそらく痰濁)と関係しているのです。また、もともと血気が盛んな体質のため、身体を使いすぎてしまいやすい(不摂生になりやすいという意味)。問診票を見ると「汗をかきやすい」とありますが…。

はい、今は大丈夫なのですが、一回ものすごく汗をかいて枕までぐっしょりになったことがあり、あの時はびっくりしました。

昼間に気温が上がったり動いたりして汗をかくのは正常ですが、夜間に汗をかくのは盗汗であり、陰血が不足しており、陰虚のために汗が出ているのでこれは陰虚をよくする必要があります。

さて、今回は肥満の治療ということでいらしたのですが、肥満といっても食べ過ぎでそうなっているのではなくストレス性の肥満です。脈を診ると火が体内にたまっているようですから、それを発散させること、朝ご飯はちゃんと食べているようですので夕食は少し早くして、その後は間食などしないように、また毎日1時間程度歩くといいでしょう。また腸の働きが悪く消化ができていないので、行気作用のある漢方薬を服用し、ストレスを解消することが必要です。

 

ということで、あれこれ言ったけれども結局は食事と運動の話になるわけですが、「ストレスによる肥満」ということを自覚してもらうだけで、少しは違うかもしれません。この患者さんがこの話に納得されたかどうかは映像を見ている限りでは分かりませんでした。