pianque's blog "blackstar"

北関東の某市で暮らすpianqueが日々感じたことをつづります。表題とかけ離れた記事が増えてきたのでタイトルを変えました。

癌と代替医療(facebook友達・Iさんの死)

facebookのお友達だったIさんが今週お亡くなりになりました。

pianqueがSNSを始めたのはfacebookからで、公開記事と非公開記事を書いていました。

その頃に友達申請を頂いたのがIさんです。

ちなみに今はfacebook自体あまり見ていませんし、友達申請は来ない(制限しているため)です。

なまじ知り合いが友達だと自由に書けないし、友達と政治的意見が合わないという時に、その友達に対する見方まで変わってしまうということが分かりました。いいことではありません。

Iさんは鍼灸師(の他色々活動されているとてもアクティブな方)です。私の書いた韓国関連の記事を見つけていただいたようです。

ある日そのIさんが、ご自身の病気について書かれました。

その内容を見て、多分後が数年ぐらいかもしれない、ということは分かりました。

そのようなことはIさんが分からないはずがなく、何とも書きようがありませんでした。

それからのIさんは、ご自身で針も漢方も色々使いながら、西洋医学的なフォローアップも受けていたようです。

私はふと不安になりました。

鍼灸師の中で西洋医学との正しい距離の取り方が分かっている人はあまり多くなく、下手をすると西洋医学を否定したり、波動とかホメオパチーとか、中国伝統医学から随分それた方向に行く人がいます。

かつて、玄米菜食と薬膳をやっていたある中国人の先生が、まだ若いのに癌になり、代替医療専門病院に入院したけれど結局亡くなったということがありました。

代替医療(実はこの言葉は嫌いなのですが便宜的に使います)をやっている者なら、自分の身をもって癌の治療を試してみたい、と思うのは当然です。

しかしそこで「正しい距離の取り方」が非常に大事になるのです。

 

それからのIさんは、しかし、文章を見る限りとてもエネルギッシュで、あちこちに出かけたり活動されたりしているようでした。

最後には病院に入院し、緩和医療を受けて逝去されたようです。

遺影はご家族の方が代わって投稿されていました。

詳細な病歴が分からないので何とも言えませんが、もし代替医療が結果的に余命をさほど伸ばさなかったとしても、Iさんは最後までポジティブに、希望を持って生きることができたのではないかと思います。

それはプラセボ的効果というだけではなくて、実際に体調がある程度よくならなければそうはなれないはずですから、体力の維持やがん治療の副作用の軽減など、Iさんのことですから西洋医学からつかず離れず、きちんと東洋医学を使いこなされていたのではないかと思います。

その程度の効果と言えばそうなのかもしれませんし、最後の数年間をとても有意義に過ごされていたとも言えます。

世間ではS・ジョブスや忌野清志郎が癌治療で代替医療を受けたのに亡くなったことを挙げて、代替医療を否定しようとする人がいます。

信じない人に別に無理におすすめするわけでもないのですが、彼らが本当に「代替医療のせい」で死んだのかは、ご本人たちの主観ではなく、医療記録を読むしかありません。

しかもその医療記録も、代替医療に否定的な医師が書いた場合、否定的な見解になっているはずですし、西洋医学の医師は自分の治療が効いたかどうかしか判断していないはずなので、そもそも記録に残っているか疑問です。

この二人の件は私も詳細は分からないので、もしかして本当に代替医療のせいで治療時期を逃して亡くなったのかもしれませんが、癌治療自体が、東洋医学・西洋医学を問わず、いまだ負け戦を強いられるという状況も多いのです。このあたりの話は久坂部 羊さんの「悪医」という小説を読むとよく分かります。

Iさんがご自身の治療に納得されたのかどうかは分かりませんが、最後の頃の写真も、笑顔でお医者さんとツーショットを披露されていました。

 

何はともあれ、Iさん、安らかにお休みください。

                     pianqueより